【未経験OK】一緒にホテル業界の面接で聞かれる長所・短所を考えてみよう!

1.ホテル側が面接で採用したい人

まずは面接で自分をアピールする目的をしっかり理解しましょう。無事行きたいホテルのエントリーシートが通り、ついにホテルの面接に進みます。ここでしっかり自らをアピールし、志望するホテルに採用していただかなければいけません。ここで意識したいのが、面接する側(ホテル側)が最も重視するのは人柄ということです。つまり、面接で話していて「この人と一緒に仕事をしたい!」と感じてもらえるかが合否を分けることとなります。
ホテル業界に就職している人は

・協調性がある人(ホテル運営はチームプレイ!)
・語学力がある人(英語で接客できたら重宝される!)
・接客が好きな人(ゲストと親しくなれる!)
・観察力がある人(ホテルのイメージアップ!)

これらのいずれかである事が多いです。自らが志望するホテルへの就職を強く希望し、仕事に対する姿勢や人柄もそのホテルの求める人物像に合っていることを面接を通してアピールすることが必要です。

2.長所短所を聞く理由

本記事では面接で「あなたの長所/短所を教えてください」と聞かれた場合の回答を一緒に作っていきます。まずは質問で何を問われているかを確認しましょう。

面接官が長所短所を聞く理由は

・適切な自己分析ができているか?
・あなたの長所短所を受けての行動がホテルの部門で生かせるか?
・あなたはどんな人なのか?
・他のホテリエ(ホテル業界で働く人)と合うか?

です。ですからこの質問は単に長所短所を言うものではなく、あなたがホテルにマッチするか?という質問と読み変えます。そのうえで適切な回答を作っていきましょう。

自分の長所・短所を見つけてみよう

長所短所が見つからない…という問題にぶつかりませんか?一緒に見つけてみましょう!長所短所を見つける方法は主に3つです。

1.これまでの人生(中学生、高校生の時)で活躍したこと、頑張ったこと、得意だったことを思い出してみる
→足が速い、集中力があるetc

2.自分の好きなことは何か分析してみる
→旅行、ランニング
→計画性がある、体力があるetc

3.周りの人に聞いてみる
→すぐに仲良くなれる、気配りができる etc

今回は長所のみを考えてみましたが、短所もこれと同じ手順で考えてみましょう。

長所短所の片方は見つけられたがもう片方が分からないという場合は長所を悪く表現しなおして短所としてみましょう。例えば1.で見つけた気配りができるという長所を短所にすると

長所)気配りができる

短所)心配性

となります。いかがでしょうか?長所・短所の両方を見つけることはできましたか?

長所・短所を感じたエピソードを考えよう

では長所短所が見つかったところで面接での答え方を考えていきましょう。

答える際のフォーマットは

長所
あなたの長所→課題→出来事→成果

短所
あなたの短所→課題→改善策→学び

です。この順番で一緒に文章を作ってみましょう!今回は例としてニッコーホテル等を運営する株式会社オークラニッコーホテルマネジメントの求める人物像を見てみましょう。求める人物像はホテルの会社のサイト内採用関連のページから見ることができます。ここでは求める人物像(抜粋)として

・サービスのプロのみならずマネジメントのプロを目指す向上心
・国内外問わず積極的に活躍の場を広げられるチャレンジ精神
・本社とホテル現場との潤滑油としての役割
・常にお客様にご満足していただけるサービスを提供し続ける目線

と書かれています。

出典:株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメント 人事メッセージ

3.長所の書き方

1.長所を一つ選ぶ

面接でアピールする長所を一つ選んでみましょう。ここで注意して頂きたいのがアピールする長所は1つだけという点です。

2つ以上紹介してしまうとホテル側があなたの長所を把握しにくくなり、あなたがどんな人なのか?に対する明確な答えが得られにくくなります。これは面接の目的(長所短所を聞く理由参照)に合致しませんのでいけません。また、ホテルの求める人物像に沿った長所だとさらに良いです。

今回はあるホテルの求める人物像を参考に長所短所を考えていきます。
求める人物像はホテルの会社のサイト内採用関連のページから見ることができます。

ここでは求める人物像(抜粋)として

・サービスのプロのみならずマネジメントのプロを目指す向上心
・国内外問わず積極的に活躍の場を広げられるチャレンジ精神
・本社とホテル現場との潤滑油としての役割
・常にお客様にご満足していただけるサービスを提供し続ける目線

と書かれています。あなたの見つけた長所の中でこの人物像に最も近い長所を一つ選びましょう。私は計画性があるという長所に決めました。

2.長所が生かせた経験を考える

次にその長所が生きた、実感したエピソードを一つ思い出してみましょう。そしてエピソードで起きた出来事を簡潔にまとめてみましょう(2~3行)。私は計画性が最も発揮できたエピソードとして、学生時代にゼミ、アルバイト、資格の勉強を両立できた事を書くことにしました。

3.エピソードを踏まえた成果を考える

話の流れを組み立てる場合は起承転結を意識することが大切です。ですので最後は長所を生かした結果(成果)を一つ上げましょう。私は計画的に勉強ができたことで無事両立しながら資格を得ることができたことを書きます。

4.(1)~(3)をつなげる

最後に読んで違和感がないようにつなげれば完成です。最後に一言意気込みを入れれば熱意を伝えることができて良いかもしれません。どうでしょうか、できましたか?短所も同じような手順で考えます。

私の長所は計画性がある所です。大学1年のころ、ホテル業界でより活躍するため、ゼミ、アルバイトがある中で英語の資格の取得を目指しました。しかし、勉強に充てられる時間が限られていたことから、資格試験の難易度、日時から逆算してゼミやアルバイトの隙間で1日ごとに何をするか、1週間でどのレベルに到達するかを徹底的に計画し、計画通りに学習を進めました。その結果、ゼミ、アルバイトと両立しながら資格試験に合格することができました。この計画性を生かし、ホテリエとして仕事を進めることで、御社に貢献したいと考えております。

4.短所の書き方

1.短所を一つ選ぶ

長所の場合と同じように短所を一つ選びます。選ぶべき短所はずばり「面接で話しても恥ずかしくない短所」です。注意したいのが、ホテリエとして働くにあたってまったく関係ない短所や社会人として致命的な短所を挙げるのは避けましょう。例えば、浪費癖があるという短所はホテル側は知ったこっちゃない話ですし、向上心がない、時間を守れないという短所はホテル業界のみならず、社会人の就職面接でも挙げるべきものではありません。私はどうしても短所が見つからなかったので、気配りができるという長所を捉え直し、心配性という短所に決めました。

2.短所を実感したエピソード(壁)を一つ思い出してみよう

次にその短所を実感したエピソードを一つ思い出してみましょう。そしてエピソードで起きた出来事を簡潔にまとめてみましょう(2~3行)。私は発表の時にスライドの誤字脱字や原稿の間違いのチェックに時間を取られすぎた経験を書きます。

3.壁を乗り越えるための改善策

次に短所が原因で出来てしまった壁をどう乗り越えたのか、改善策を紹介します。私は確認の時間をあらかじめ決め、時間が終了したら切り上げるという改善策を話します。

4.(1)~(3)をつなげる

あとはつなげれば完成です。このとき、より話を詳しく伝え、短所を上手く克服できていることをアピールすることがおすすめです。

私は気配りには自信があるのですが、その反面心配性な所があります。大学の授業で発表をする機会があったのですが、その準備段階で誤字脱字や原稿のミスなどがないか心配になるあまり何度も確認をし、本番の発表で言葉が詰まる場面が多くありました。そのため、あらかじめ作成した資料の確認時間を設け、時間が終わったら確認を切り上げ、あとは本番の発表に集中する事にしました。そのおかげで、今では落ち着いて発表を行うことができます。

5.見落とし注意!最後にチェックすること

これであなたも長所短所の質問に対する準備ができたかと思います。最後にここまでに挙げた注意点をまとめます。該当しないかチェックしてくださいね。

・長所短所を聞く目的を満足する答えになっているか?
・長所短所の文章のフォーマットは適切か?
・長所はホテルの求める人物像に近いものか?
・短所は社会人としておかしいものではないか?
・エピソードについて深堀されても答えられる準備はできているか?

6.他の質問の対策にも挑戦しよう!

7.まとめ

今回は面接でよく聞かれる長所短所の答え方を一緒に考えました。他にも自己PRや志望動機など準備できる質問は沢山あります。面接の準備をしっかりする、すなわち自分としっかり向き合っているとおのずとあなたの目指すホテリエ像が浮かんでくるのではないでしょうか?