【未経験OK】ホテル業界へ転職する志望理由や知っておきたいこと5選を紹介

転職と聞くとそんなのしない方が良いんじゃない?と心配のあまり足踏みしてしまう方も多いと思います。そんなあなたに向けて今回はホテル業界への転職について詳しく解説します。ホテル業界への転職は「第一歩」がカギです!

記事の目的
ホテル転職について理解して第一歩を踏み出す

1.ホテル業界とは

働くホテルを決める前にホテル業界がどんな業界かまとめてみました。ホテル業界の魅力や労働環境、ホテリエに求められている事などについて解説します。

働く魅力

ホテル業界とはお客様に対して宿泊サービスを提供する業界のことです。あなたの接客でホテルを訪れるゲストを笑顔にさせることができる。そんな魅力あふれる仕事です。またホテル業界で働く「ホテリエ」は仕事を通して、語学力やチームワーク、観察力などを磨き、待遇を上げることもでき、ただホテリエとして働くだけでなく、自らの成長もできる職業となっています。

よくホテリエの仕事はきついと言われます。事実、コロナ禍が明け、ホテル業界の人手不足が深刻化し、一人当たりの仕事量が一時的に増えたのは事実です。しかし、最近はホテル業界全体で少しでもホテリエを増やそうと、労働環境の改善が積極的に行われており、以前と比べて格段に働きやすい環境となっています。他にも福利厚生やグループ内のホテルに社員価格で宿泊できる社割制度なども充実しており、中には寮やご飯の提供があるホテルもあります。ホテル業界では人手不足を解消するため、ホテリエが安心して働けるような環境作りが進んでいます。

市場規模について

コロナ前の2019年は、日本全国で5億9592万人が宿泊していましたが、コロナ禍で2020,2021年度は3億人程度に落ち込みました。その後はインバウンド需要も高まり、4億5000万人(2022年度)と回復しています。日本の人口が1億2000万人ですから、非常に大きい市場であることが分かります。

平時はもちろんコロナ禍で旅行というトレンドが消えたときでさえ隔離施設としての需要がありました。ホテルもとい宿泊施設という存在自体もはるか昔から存在し、どんなことがあってもなくてはならない産業であることは歴史が証明しています。そのため、市場規模の変化あれど無くなる事はあり得ないと断言できる業界です。

宿泊者を受け入れるためのホテリエは社会に必要不可欠な存在です。そのため、この記事を見ていただいたあなたがホテリエとして活躍できる舞台は必ず存在します!

ホテル業界に求められるニーズ

ホテル業界は社会や市況の変化に大きく影響を受ける業界です。ホテルに求められるニーズはコロナ前、コロナ禍、コロナ後で大きく変化しました。コロナ以前はとにかくたくさんの方に宿泊いただくといったように、高い回転率を求められていたのが、コロナ禍で人同士の接触の少ないプライベートな空間、コロナ禍が明けた最近では空間や体験などの独自の付加価値が求められ、ホテル業界のトレンドも変化してきました。しかし、ホテルもとい宿泊施設という存在自体ははるか昔から存在し、どんなことがあってもなくてはならない産業であることは歴史が証明しています。

経営面では、コロナ後に堅調な回復を見せているホテルが多いことや、宿泊以外のサービスで業績を伸ばすことで経営の安定化を図ってきたホテルも多くあり、ホテル業界で働く人「ホテリエ」が安心して活躍しやすい環境が整いつつあります。目まぐるしく変わる社会に合わせて、柔軟に対応を変えなければいけないのはどの業界でも同じです。

特にホテル業界では、上手く社会の変化に対応できるホテリエはその観察力が評価されて、非常に重宝されます。

2.ホテル業界に転職してくるのはどんな人?

ホテル業界の概要について理解したところで、次にどのような人がホテル業界に転職するのかについて解説していきます。ホテル業界を目指す上で、こんなこと考えるのは自分だけ?なんて考えているあなたも、実は同じような悩みや疑問を持った仲間が多くいることを知れば転職することへの抵抗感が薄れていくでしょう。

他業種から転職してくる人と志望理由

ホテル業界に転職してくる方には他業種から転職する人が非常に多いです。特にホテル以外のサービス業(飲食、遊園地など)からが多いです。他にもレストランのシェフや他業種で培った専門性を活かすために転職してこられる方も多くいます。これまで働いてきた中で、いつかホテルで働いてみたいと憧れを持っていた方や、語学力を活かしたい、より高いレベルの接客を学びたいと考え志望するようです。

しかし、他業種からホテル業界に転職するにあたっては、ホテル業界のどの職種に就きたいのかを明確にしたうえで転職をしないと入社後「違うな」と感じてしまうこともしばしば。最低でもホテル業界に存在する5つの職種の部門を理解し、あなたがホテルで働くイメージを持った上で、転職活動を始めましょう。

他のホテルからの転職

次に他のホテルから転職してくる人たちについて解説します。2021年上半期の宿泊業・飲食サービス業の離職率は15.6%で、全業種の平均離職率7.56%と比較すると高いことがわかります。しかし、これは決して悪いことではありません。その多くは自分のキャリアアップの為に他のホテルに転職しているからです。他の業界と違い、ホテル業界では社内の管理・経営層の動きが少なかったり、新たに多くのホテルが新規開業しています。、多くのホテリエが他のホテルでより良いポジションに就き、ホテリエとしての更なる飛躍のチャンスをつかむのは自然流れだと言えます。転職パターンは様々で、より高いレベルの接客を学びたいのでビジネスホテルからシティホテルに転職する人もいれば、ホテル運営会社の管理職に転職する人もいます。自分がどんなキャリアプランを描いているか、それが最も大事です。

3.ホテル業界の転職で知っておきたいこと5選

ここまででホテル業界の概要、どんな人がホテル業界に転職してくるのかとその志望理由について解説しました。ここからは多くの人が抱えているであろうホテル業界転職に関する疑問を5つ徹底解説していきます。

Topics
・未経験でも応募できる?
・必要な資格はある?
・以前の職場の待遇は考慮される?
・ホテル業界で働くメリットは?
・まず何をすればいいの?

未経験でも応募できる?

転職にあたって最初に抱く疑問はこれですよね。結論、応募できます!近年は未経験者の中途採用が多くなっています。サービス業自体未経験であっても受け入れるホテルが多くありますので、安心してホテル業界に挑戦しましょう!ただし、未経験の場合はホテル業界のみならずサービス業についての理解が浅い部分があり、面接で思いもよらぬ失敗をしてしまう可能性があります。そのため、どんな職種があるかを理解し、適切な自己分析を行ったうえで、あなたがどのような働き方を希望するのかを事前に明らかにしておくことが重要となってきます。

他のサービス業からの転職の場合は、なぜサービス業の中でホテル業界を選んだのか、ホテルでどのように活躍したいかといった項目が非常に重要となってきますので、応募に際しては抜かりない準備をしておきましょう!

必要な資格はある?

ホテル業界で「絶対」必要な資格というものはありません。そのことを前提において、まず資格の存在意義についてお話します。転職にあたって、資格を持っているからこの人は凄い!となるのではありません。資格はあくまであなたがホテルに「私のこの能力を使い、このような形で貴社に貢献したいです」と言うとき、その能力を証明するだけに過ぎません。資格を持っていることだけで評価がプラスにはたらくことはないのです。ですので、資格を取得するにあたっては、どう生かすのかをセットで考える必要があります。あなたがどんなホテリエになりたいか?を考えたうえでその為にどんな能力が必要か?を考え、取る資格を考えましょう!ホテリエで取得している人が多い資格をいくつか紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

  • ホテルビジネス実務検定:ホテルの実務知識を問う。ベーシック2級があれば即戦力と評価されやすい。
  • ホテル実務技能認定試験:ホテルの実務力や語学力を問う
  • サービス接遇検定:接客の知識を問う
  • TOEIC:英語力を問う。L&Rの場合話す力の証明にはならない
  • 英検:英語力を問う。2級以上であれば基礎的な英会話ができる証明になる。
  • 中国語検定:中国語力を問う。

以前の職場の待遇は考慮される?

こちらは考慮されないことが多いです。従って、未経験の方の場合は一定の経験を積んだ後に転職をし、待遇を上げていく事になります。2~3年の経験を積んでから転職される方が非常に多いので様々なホテルで働く中で徐々に待遇を上げていくというキャリアプランを設計するのが最善策と言えます。

一つの専門を極めながら、他のホテルにヘッドハンティングされるも良し、転職を繰り返しながら支配人等のホテル中枢に入るも良しと、様々な人生設計が可能です。しかしながら、初めて転職する方であれば、2~3年ホテルで働いたところでより良い待遇で自分を採ろうと考えるホテルなんてあるの?と思いませんか?4番でホテリエのどんなところが世間から評価されているか解説していますので、要チェックです!

ホテル業界で働くメリットは?

ホテル業界で働くにあたっての最大のメリットは、ホテル業界だから得られる能力を習得することで、あなたの市場価値がぐっと上がることです。実はホテリエ経験がある方は様々な業種で高く評価される傾向があります。なので、他業種が気になるという方も、一度ホテル業界を経験した方が良いと言えます。では具体的にどのような能力が評価されるのか?について紹介していきます。

評価されるホテリエの能力
・接客力の高さ
・コミュニケーション能力の高さ
・対応力の高さ
・語学力
・接客力の高さ

接客力の高さ

数々のサービス業がありますが、中でもホテル業界は最も高い接客レベルを要求される世界です。そのため、2~3年ホテルで働けば様々な業界から見て高い接客レベルを持っている人と見られます。

コミュニケーション能力の高さ

これは接客力の高さにも関係しますが、接客でゲスト(宿泊者)と話す機会が多いホテリエは必然的に高いコミュニケーション能力が必要となります。状況に応じて細かな気配りができる上に、ゲストに合わせた話ができる人というのは重宝されます。

対応力の高さ

ホテルには多くのゲストが宿泊されており、様々なトラブルが発生します。そのような時、ホテリエは柔軟な対応力と気配りが求められます。何か不測の事態が発生したときに自発的に動ける人は非常に重宝されます。

語学力

昨今の世界情勢の変化により、日本はますますグローバルな国になっています。その為、ホテルで外国人のゲストに対応する機会が多いです。よって、数年ホテリエを続けていると必然的に外国語を使う機会が多くなり、語学力を身に着けることができます。転職では高いレベルの英語の資格を持っていても実際は受け答えがあまりできなかったなんていうことがよくあります。しかし、ホテルで実際に対応していたという経歴は最低限の語学力を持っている(言語を話せる)何よりの証拠となりますのでやはり重宝されます。

まず何をすればいいの?

ここまで来るとホテル業界への転職にあたっての不安がだいぶ解消されたかと思います。ホテル転職の最大の関門は最初の一歩を踏み出せるかどうかです。この第一歩はあなたのホテリエとしての姿を思い描くことです。そこで、ホテル業界に存在する職種を抜粋して紹介します。職種には宿泊部門、料飲部門、宴会部門、調理部門、営業管理部門があります。それぞれ紹介していきます!

Topics
・宿泊部門
・料飲部門
・宴会部門
・調理部門
・営業管理部門

宿泊部門

宿泊部門はゲスト(宿泊者)の受付や予約状況の把握などを担う部門で、ゲストが最も接する時間の多い職種と言えるでしょう。この部門はホテルに到着されたゲストが最初に接するホテリエですので、ホテル第一印象に大きく影響を与えるとても重要な仕事です。

主なお仕事:ドアマン、フロント、ベルパーソン、コンシェルジュ

料飲部門

料飲部門はホテル内のレストランやバーなどでゲストの接客をしたり、ルームサービスを提供したりする役割を担う部門です。宿泊部門とともにホテルのイメージに関わる非常に重要なお仕事で、専門的な技術も必要とされます。

主なお仕事:レセプショニスト、ウェイター、バーテンダー、ルームサービス

宴会部門

宴会部門はホテルで開催される宴会や結婚式などのセッティングや食事の提供などを行う部門です。宴会の開催はホテルに大きな収入をもたらすため、欠かせない存在となります。

主なお仕事:宴会予約管理、宴会サービス

調理部門

調理部門はホテル内のレストランでゲストに提供する料理をつくる部門です。扱う料理によって専門分野が異なるコックさんが必要な為、その道の専門的な知識があると非常に重宝される事になります。

主な仕事:シェフ、ブッチャー(肉のカット専門)、パティシエ(スイーツ専門)、ガテマンジャー(冷製料理専門)

営業管理部門

営業管理部門はホテルが円滑に運営できるように管理したり、より多くのゲストに宿泊してもらうための広報やセールスを担います。ゲストの前に姿を現すことがあまりないですが、他の部門のホテリエが気持ちよく働けるように、そしてホテルがより発展するために縁の下の力持ちとして支えます。

主な仕事:セールス、企画マーケティング、総務、人事

いかがでしょうか?あなたのホテリエとしての姿は思い描けましたか?思い描けたら、第二歩目、その姿をどこで叶えるか?を探してみましょう!

4.まとめ

今回はホテル業界に転職するにあたっての不安点を解消しました。ホテリエは非常に重宝され、自分自身の成長もできる転職しがいのある業界です。大事なのは第一歩を踏み出すこと!本サイトでは第二歩、第三歩と歩みを進めるあなたをサポートするために様々な情報を掲載しているので、他の記事も必要に応じて要チェックです!